ラボの検査教室

病院で臨床検査技師として働くラボが検査結果について解説していきます

臨床検査技師になりたい人へ

こんばんはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。

ブログ投稿2回目です。今回は将来、臨床検査技師になってみたいなと思っている学生さんに向けて、臨床検査技師になるためにはどうすればいいのか。臨床検査技師はどのような現場で働いているのかを簡単に書いていこうと思います。

 

臨床検査技師になるためには

臨床検査技師になるには高校を卒業してください。

その後は三つの選択肢があります。

  • 4年制大学
  • 3年制短期大学
  • 3年制専門学校

どこに進学しても学ぶ内容は同じですが、学習にかける時間や実習などのカリキュラムに違いがあります。これは大学によっても違いますので、大学の特色やカリキュラムの内容などを調べてから進学することをお勧めします。また、これは個人の意見ではありますが、国公立大学と私立大学でも少し違うように感じます。それは就職や国家試験に対するフォローにあります。やはり私立大学は就職率や国家試験合格率を上げるためにしっかりした対策がなされているように感じます。

 

そして大学や専門学校卒業が決まると国家試験が待ち受けています。近年の臨床検査技師の国家試験の合格率は80%程度を推移しています。そのため学校の指導の元しっかりと勉強すれば合格できます。僕は3ヶ月くらいかけて国家試験の対策をしました。国家試験に合格して晴れて臨床検査技師となります。

また最終学年の時には就職活動があります。就職活動は基本的に国家試験に合格する前提で行います。そのため万が一国家試験に不合格になってしまうと就職も一緒になくなってしまいます。そのため国家試験は人生を左右する試験でもあります。

 

 

臨床検査技師はどこで働いているのでしょう

臨床検査技師は意外と様々なところで働いています。今回は簡単な内容と一緒にいくつかの職場を紹介して行きます。

 

・病院

第一に候補となりやすい就職先が病院です。病院では医師が患者さんに対して診断を行うために必要な様々な検査を行います。病院での検査は数多くの分野があり、就職後に各分野に配属されます。基本的には希望ではなく、空きがある分野への配属となります。

 

・健診センター

病院の次に就職の候補にあがりやすいのが健診センターです。健診センターは健康診断や人間ドックを専門に行う施設です。病気の予防や早期発見・早期治療などの予防医学が普及した近年では健康診断や人間ドックを受ける人は増えています。

 

・臨床検査センター

小さな病院やクリニックでは検査機器を導入して様々な検査を行うことは金銭的に困難です。臨床検査センターはそんな医療機関から血液や尿などの検体を預かって検査を請け負う施設です。

 

・ 献血関連施設

病院での治療の一つに輸血があります。この輸血に使われる血液は献血によってまかなわれています。献血によって得られた血液は善意によるものですが、献血してくれた人が必ずしも健康であるとは限りません。そのため献血で得られた血液に対して検査を行い、異常がないかを調べています。

 

・研究室(大学)

大学の研究室では臨床検査技師となるために学んだ知識や技術を活かして、医療分野での基礎研究や臨床研究の技術員として活躍しています。

 

・研究室(企業)

製薬メーカーや医療機器メーカーの研究所において、基礎研究や臨床研究、技術開発の技術員として活躍しています 。

 

・ 不妊治療(エンブリオロジスト.胚培養士)

近年の晩婚化に伴って不妊治療を行う方が増えてきています。その不妊治療に欠かせないのが人工授精であり、その作業を任されるのがエンブリオロジストや胚培養士と呼ばれる技術者です。これらの資格は臨床検査技師として就職後、さらなる学習を重ねて資格試験を受けることで得られます。

 

・治験コーディネーター

薬などの治験を行う際に主治医は薬の量や飲むタイミングを決めたり、患者に対する基本的な説明は行います。その際に医師と患者の間を取り持つのが治験コーディネーターです。患者さんから薬を服用し始めてからの様子や服薬状況をなどを確認したり、検査データをまとめて医師および製薬メーカーに報告するといった仕事を受け持ちます。

 

まとめ

臨床検査技師になるためには大学進学の際に将来を見据えて決定しなければいけません。しかし医療の世界に興味がある場合は恐れずに挑戦してみてください。臨床検査技師も様々なところで活躍してるので、資格を取ったうえで職場を考えて見ても良いと僕は思います。