ラボの検査教室

病院で臨床検査技師として働くラボが検査結果について解説していきます

花粉症の時期ですね!

こんにちはラボです。最近病院では花粉症に関連する検査が増えてきています。みなさんは花粉症はいかがですか。僕は目が痒くなり、花粉が多い日は鼻水が止まらなくなります。しかし症状はそれほど重くないので薬は飲んでいません。症状が重い方は耳鼻科を受診し、薬を処方してもらいましょうね。

 

ということで今回は花粉症について書いて身たいと思います。

 

花粉症とは

近年、日本人の約25%は花粉症であるといわれ、さらに年々患者が増えています。これは花粉の量が年々増加しているからと考えられています。花粉症は体内に花粉が侵入することにより発生するアレルギー反応です。原因となる植物はスギやヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約60種類が報告されています。日本ではスギ林が多く、スギ花粉での花粉症がほとんどです。

花粉は植物の種類によって飛散時期が異なります。スギの場合は1月以降、ヒノキの場合は3月以降にかけて流行します。また気候条件によっても飛散時期や飛散量い変動があります。

花粉は目や鼻、口から体内に侵入すると体では免疫機構が異物と判断し、アレルギー反応を引き起こします。花粉が体内に入らないような対策を行いましょう。

 

症状

主なものはくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。しかし花粉の飛散量や暴露時間などによって症状は様々で、鼻の痒みや頭痛が起こることもあります。また、花粉が目に入ってアレルギー反応が起こると目の痒みや充血、涙が出るなどの症状が起こることもあります。

 

検査

血液検査でアレルギーに関連性の深い好酸球やアレルギー物質を異物と判断して攻撃するIgE抗体などを測定します。他にも鼻水が花粉症の症状なのか風邪の症状なのかを判断するために鼻水の中の好酸球を顕微鏡で観察する検査もあります。そして原因を特定するために特異的IgE抗体測定という検査もあります。これは患者さんの血液がどのアレルゲンに反応するIgE抗体を持っているかを測定するもので、スギやヒノキ等どの花粉に反応しているかがわかります。この検査は食べ物のアレルギー反応の確認でも行われます。まとめて検査することも可能ですので、一度確認して見てもいいかもしれませんね。

 

予防・治療

花粉症の最大の予防は原因物質つまり花粉が体内に入り込まないようにすることです。そこで花粉の飛散時期には飛散情報の確認をし、外出時には眼鏡やマスクを着用しましょう。帰宅時には服や髪を払い花粉を落とし、手洗いやうがいを行いましょう。睡眠不足や疲労、ストレスなど生活習慣の悪化は花粉症の原因になる可能性があるので、関係がないように思われるかもしれませんが生活習慣には気をつけましょう。

また薬物による治療も有効です。服薬による治療の際は症状などによって薬の種類が違いますので、耳鼻科を受診し医師に処方してもらいましょう。

 

まとめ

花粉症はつらい症状を引き起こします。また症状が起こることで仕事や勉強に集中できなくなると思います。しかし近年では対策をしっかりと行い、薬を服用すれば症状をかなり抑えることができます。毎年つらい症状が起こっている方はしっかりと対策や治療を行い花粉症に対処しましょう。