ラボの検査教室

病院で臨床検査技師として働くラボが検査結果について解説していきます

臨床検査技師になるための大学生活体験談 〜パート①〜

こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。臨床検査技師の資格は大学を卒業し、国家試験に合格することで得られる資格です。今回は検査のデータから離れて、臨床検査技師になりたいと思っている学生さんに向けて、僕がどのような大学生活を送っていたかを紹介したいと思います。

 

大学について

僕は4年制の医療系大学に通っていました。大学の費用は国公立大学で250~300万、私立大学で500~600万、専門学校や短大で300~400万程度かかります。

そしてそれぞれの大学によって学ぶ内容やスケジュールに多少の差があります。4年制の大学では数学や英語などの一般教養科目がいくつかあります。しかし3年制の短大や専門学校では4年間で学ぶ内容を3年間で学ばなければならないため一般教養科目が少なく、また専門科目や実習のスケジュールも忙しいものとなっています。しかし3年制の学校は忙しい中でも専門的な知識を学ぶためにより実践的な学習ができるメリットがあります。

さらに就職する病院や企業によっては初任給に違いがある場合もあります。このように大学によって内容に多少の差はありますが、就職して臨床検査技師として働き始めると大学の違いによる差は全くありません。そのため就職してからどれだけ意欲的に学習を重ねることができるかが臨床検査技師には重要になります。

次に臨床検査技師の大学全般に言えることですが、基本的に女性の割合が多いと思います。多くても男女が半々くらいの比率なのではないでしょうか。これは病院や検査センターに就職してからも同様に女性の多い職場が多いと思います。これは心電図や乳腺エコーなど女性が行った方が問題の少ない検査が多少ですがあることが要因ではないでしょうか。

 

ここまで大学のことについて書いてきました。ここからは僕が通っていた4年制の国公立大学での体験談を書いていきたいと思います。

 

大学1年生

・授業

大学ではどの講義を受講するかを選択することがあります。1年生では数学や英語などの一般教養科目がほとんどでした。そして一般教養科目では必ず受けなければならない必修科目とどの科目を受けるかを選択できる選択科目があるので、どの科目を受けるかを選択します。この選択の仕方によっては授業のない日を作ることも可能でした。1年生では検査に関する専門的な科目はほとんどないので、高校生活の延長のような感覚でした。

・大学生活

一般教養科目が多く、授業スケジュールにも余裕があるのでバイトや遊びの時間もたくさんありました。またサークル活動も充実しており、高校生活ではできない体験もたくさんできました。

 

大学2年生

・授業

2年生では少しずつ検査に関する専門科目が増えてきます。専門的な科目は基本的に必修科目ですので、授業のスケジュール選択にも制限が増えてきます。しかし、専門科目が増えたことで医療に関わっている実感がわき、一般教養科目よりも学習意欲が増していきました。そして2年生では学内での実習が少しありました。実習は理科の実験のような雰囲気で検査の原理を実験を通して学ぶものでした。僕は座学よりも実習の方が断然やる気がありました。

・大学生活

日常生活では後輩ができますので、後輩に色々と教えてあげることが増えます。1年間で経験したことを後輩に伝えていきましょう。そして1番大きなことは成人になるということです。20歳になることでお酒が飲めるようになります。今までは先輩と飲み会に行ってもお酒を飲むことはできませんでしたが、ついに一緒に飲むことができます。ハメを外し過ぎないように注意しましょう。

 

さて今回はここまでにしておきます。最後に僕が国家試験を受ける際に使用した参考書を紹介しておきます。勉強方法などはまたの機会に紹介したいと思います。では次回は3年生と4年生の時の体験を書いていきませすので、次回もよければ読んでみてください。

 


臨床検査技師国家試験問題注解 2019年版